INFO 🍬HAPPY!LUCKY!キャンディ!🍬 EVENT あなたの歌声がラジオに?! 歌い手フェス supported by 文化放送【5/21まで】
この商品は現在購入できません。
プレミア配信チケット

鷲宮美幸&東條茂子 Duo Recital

録画の公開はありません

歴史を築いた巨匠たちから受け継がれるレガシー
フルートの主要レパートリーは、一様にしてピアノパートが技巧的に書かれているものが多い。
とりわけ、今回取り上げられている名曲揃いのプログラムは、そのどれもがフルートとピアノが対等に書かれ、「デュオリサイタル」のタイトルに相応しいラインナップである。
また、東條茂子の師である巨匠マクサンス・ラリューの十八番が並んだことも喜ばしい。師のもとで学び、共演し、日本におけるほとんどのマスタークラスで通訳を行い、一人の巨匠が築き上げたひとつの歴史を長きにわたって間近で受け止めてきた彼女が、わたしたち聴衆にどのような歴史の一端を見せてくれるのかという期待が込み上げる。
ピアノの名人としても名を馳せた大作曲家たちの楽曲は、心なしか音楽のイニシアティブは作曲家によってピアニストに託されているように思う。偉大な作曲家たちから音楽の操舵を一任されたピアニスト鷲宮美幸も、パリで歴史的名教師らから教えを授かった名手である。
そして、ここで特筆しておきたいのが、今回の会場で使用されるピアノがベヒシュタインということだ。かのドビュッシーに「すべてのピアノ曲はベヒシュタインのために作曲されるべきである」とまで言わしめたその音色に、根強いファンは多い。事実、鷲宮美幸も東條茂子もそのベヒシュタインの華やいだ音色に魅了された演奏家であることは、彼女たちのファンのなかでは周知のことと思う。
いつでもリアルタイムで世界中の演奏を聴くことができるようになった情報化社会の便利さは、時に芸術の本質を見失いかける。
画面の向こうでどんなに素晴らしい演奏がされていたとしても、その場所の空気まで正確に感じ取ることは難しい。まして、実際に肌で感じたことのないものを感じ取ることは、豊かな想像力を働かせたとしても至難の技である。
眼の前で偉大なアーティストがその芸術を昇華させる瞬間を肌で感じながら、自身を磨き上げてこられた二人の演奏は、音楽の本質に触れる、紛いもなく文化を継承するものとなるであろう。​​​​(フルート奏者 河野彬)

チケットの購入

鷲宮美幸&東條茂子 Duo Recital 2,000 円(税込)
...続きを見る

最近見た商品